年金受給者がお金を借りる方法4選！年金を担保に借りたい人の手段

金融機関の審査に通過すれば、働いて収入を得ていない年金受給者でもお金を借りることが可能です。

意外と知られていませんが、年金を担保にする借り入れ方法や年金受給者でも借りれるカードローンなら、会社に所属していない人でも貸付対象になります。

実際に福祉医療機構の調査では、借り入れがある年金受給者のうち、年金担保融資制度の他に消費者金融や銀行といった金融機関を利用している人が69%以上もいることがわかっています。

参考元：調査報告書-独立行政法人福祉医療機構

金融機関によっては年金が安定した収入と判断され、年金受給者でも返済能力があると認めてもらえるケースがあるからです。

特に消費者金融は年金受給者への融資にも意欲的で、ほとんどの会社で70歳を超えてもお金を借りることができます。

高齢になると病気の治療費や入院費、住宅のバリアフリー化といったお金が必要になる機会が多いため、万が一の際に備えて年金受給者でも対象になる借入先で契約しておきましょう。

この記事では、年金受給者でもお金を借りられる方法を紹介しています。

就労の収入がなくても融資を受けられる借入先や、65歳以上も貸付対象になる公的な制度も解説していますので、年金受給者で借り入れを希望している人はぜひ参考にしてください。

年金受給者がお金を借りる4つの方法！融資時間や担保の有無を比較

年金受給者がお金を借りる方法は、以下の4通りです。

年金担保貸付制度と生活福祉資金貸付制度は政府が推奨している公的融資制度で、65歳以上の年金受給者も貸付対象になります。

3.0%以下の低金利で借り入れできるため、返済総額を抑えて借り入れたい人に最適です。

リバースモーゲージは持ち家を担保にしてお金を借りられる仕組みで、手続きをしたあとも住み続けることができる利点があります。

毎月の支払いは利息のみに限定されているため、年金収入のみで融資を受けても、返済の負担を軽減できます。

ただし、公的融資制度やリバースモーゲージは審査に要する時間が長く、融資が実行されるのは最短2週間後になるのが難点です。

一方、年金受給者を対象にしたカードローンであれば即日融資に対応しており、今すぐお金を借りる人に向いています。

特に消費者金融のカードローンを選ぶと、最短30分で借り入れできるのが魅力です。

一度契約をしておくと限度額の範囲内において何度でも借り入れが可能で、急な出費にも対応できます。

年金を担保にお金を借りられる年金担保融資制度って何？

年金担保融資制度とは、独立行政法人の福祉医療機構がおこなっている年金受給者向けの融資制度です。

年金以外にも収入がないとお金を借りられないと思うかもしれませんが、国が認めた年金担保融資制度なら年金を担保にして融資を受けられます。

年金を担保にする＝将来もらう年金を返済に充てることから、年金前借り制度とも言います。

借りる金額が多いほど将来もらう予定の年金が少なくなるので、貯金が少ない人は他の借り入れ方法を検討したほうが良いでしょう。

年金の他に1万円程度の収入がある場合は、高齢者への融資に前向きな消費者金融おすすめです。

年金を担保にしても生活していける人は、年金担保融資制度を利用する条件について次項で解説していきますので参考にしてください。

（独立行政法人）福祉医療機構の年金担保融資制度について

年金担保融資制度は介護用品の購入や医療費の支払い、冠婚葬祭、住宅の改修などの用途に使える制度です。

銀行や消費者金融よりも、低金利で借りられます。

引用元: 独立行政法人　福祉医療機構

年金生活で、高金利によって膨れ上がった利息を返済していくのは大変です。

審査基準について解説しますので、消費者金融や銀行にいく前に年金担保融資制度の対象になるかどうかチェックしてみてください。

年金担保融資制度の審査基準とは？年金を受給中であることが条件になる

年金担保融資制度の審査のひとつとして、年金受給中であるかどうかが基準になります。

年金証書を持っており、年金をもらっていることが大前提です。

以下の年金証書を持っていないと、融資を受けることができません。

自宅に年金証書がきちんと保管されているか、確認してみてください。

年金前借り制度は年金をもらっている人のみが対象

年金担保融資制度（別名：年金前借り制度）は、現在年金をもらっている人だけが利用できる制度です。

60歳で定年退職したあと、収入がなくなったからという理由で年金を前借りすることはできません。

あくまで年金を受給しているのにお金に困っている人への融資が、この制度の目的になるからです。

年金担保融資制度を利用できない人の特徴

上記以外の人でも、年金担保融資制度を利用できない場合があります。

以下を参考にしてください。

当てはまっている人は、融資を受けられないため注意しましょう。

対象者がわかったあとは、年金担保融資制度の申し込み方法を説明します。

年金担保融資制度の申し込み方法は？

年金担保融資制度の申し込みは、独立行政法人福祉医療機構代理店と表示してある金融機関でおこないます。

ゆうちょ銀行や農協、ろうきんでは取り扱っていません。

福祉医療機構で相談はできますが、申し込みの手続きは一切していないので気をつけましょう。

途中で死亡したら連帯保証人が肩代わりすることになる

融資を受けている間に死亡してしまったら、連帯保証人が代わりに返済します。

連帯保証人をつけていない場合は、公益財団法人年金融資福祉サービスという信用保証機関が支払ってくれます。

この財団法人に肩代わりしてもらうには、保証料の支払いが必要です。

保証料は、年金担保融資制度の貸付利率と同じ年2.8%になります。

信用保証機関への申し込み用紙は、金融機関に用意されています。

年金担保融資制度の手続きのときに、一緒におこなうとスムーズに申し込めます。

年金担保融資制度は令和4年3月末で廃止予定

年金担保融資制度は、令和4年3月末で申し込みを終了することが決まりました。

年金担保貸付制度は、年金受給者の一時的な資金需要に対して、年金受給権を担保として小口の資金の貸付けを行う制度として利用されてきましたが、生活費に充てられるべき年金が返済に充てられ利用者の困窮化を招くこと等の指摘を踏まえ、平成22年12月の閣議決定により廃止することとされました。

引用元: 厚生労働省

令和4年3月末までは、今までどおり利用できます。

令和4年3月末時点で返済額が残っていても、繰り上げて返済する必要はないので安心してください。

年金担保融資制度の廃止が決定して今後の生活が不安になる人も多いと思いますが、代替案があります。

地域の自立相談支援機関に相談にいくと、それぞれの状況にあった支援をしてもらえます。

（＞＞＞全国の自立相談支援機関をさがす）

金融機関で年金受給者が年金を担保に借り入れできるのはJAバンクのみ

JAバンクは金融機関のなかで唯一、年金受給者向けのローンを展開しています。

三菱UFJ銀行やみずほ銀行といったメガバンクでは年金受給者を貸付対象外としていますが、JAバンクは高齢者を支援する目的があるため年金を担保にお金を借りられます。

年金受給者向けローンの貸付対象となるのは、JAバンクで年金の受け取りをしていて満60歳〜75歳までの人です。

借りたお金は趣味や旅行など、様々な用途に利用できるので老後の生活を充実させたい人に向いています。

JAバンクは組合員の協力によって成り立っているので、代価として年3.9％の低金利で借りられるのも嬉しいポイントです。

JAバンクのローンについてもっと知りたい人は、「JAバンク（農協）でお金を借りる方法は？ローン審査の難易度や貸付条件を解説」で詳しく解説していますので参考にしてください。

リバースモーゲージなら持ち家を担保にして融資を受けられる

リバースモーゲージを利用すると、持ち家を担保にして融資を受けられます。

リバースモーゲージは高齢者向けに作られた仕組みであり、65歳以上の年金受給者でも生活費の補填を目的として利用できます。

金融機関によっては年齢の上限を設けておらず、75歳以上の後期高齢者も持ち家があれば融資を受けられるのが利点です。

Q 年齢に制限はありますか？
A 契約時のご年齢が50歳以上であれば何歳でもお借入いただけます。

引用元:JAリバースモーゲージローン（頼れるわが家）-JAバンク

融資の手続きを終えたあとも自宅に住み続けられるため、新たな住居を探したり引っ越しをしたりする手間がありません。

毎月の返済は利息分のみに限定されており、収入が減少した高齢者世帯も無理なく返済を続けていけるのが嬉しいポイントです。

ただし、借入金の使い道がリフォームや建て替えの費用に制限されている場合もあるため、生活資金を借り入れたい人は注意しましょう。

担保にできる持ち家がなく、生活が困窮している人は、低金利で借りられる生活福祉制度を利用するのが最適です。

生活福祉資金貸付制度は65歳以上の年金受給者でも融資の対象になる

生活福祉資金貸付制度は、65歳以上の高齢者や低所得者が融資を受けられる制度です。

通常では各都道府県または市区町村の社会福祉協議会が窓口となりますが、ハローワークでも融資の相談を受け付けています。

生活福祉資金貸付制度には、総合支援資金・福祉資金・教育支援資金・不動産担保型生活資金の4つの種類があります。

高齢者向けの福祉資金を利用すれば、緊急の医療費や介護用品の購入費用などの借り入れが可能です。

福祉資金の概要

生活福祉資金貸付制度は、低金利で借りれるメリットがあります。

連帯保証人をつければ無利子なうえにつけられない場合でも年1.5％とかなり低いため、無理のない返済ができます。

これほどの低金利で借りられるところは、なかなかありません。

より低金利で借りたい人は、生活福祉資金貸付制度を利用してみてはいかがでしょうか。

障害年金や公的給付を受けている人は総合支援資金を利用できない

障害年金や老齢年金といった公的給付を受けている人は、生活福祉資金貸付制度における総合支援資金を利用できません。

総合支援資金は、すでに給付金や年金といった公的給付を受けている人を対象にしておらず、審査に通過することができないからです。

雇用保険の失業等給付、職業訓練受講給付金、生活保護、年金等の他の公的給付又は公的な貸付けを受けることができず、生活費を賄うことができないこと。

引用元:低所得世帯・高齢者世帯・障害者世帯向けの貸付け-千葉県社会福祉協議会

前述のとおり生活福祉資金貸付制度は4種類に分類されていますが、年金受給者が利用できる資金は3種類に限られているので、申し込む際に間違えないようにしましょう。

福祉資金や教育支援資金は担保なしで借り入れができますが、資金の用途が限られてしまうのが難点です。

担保なしで生活資金を自由に借り入れたい人は、65歳以上の年金受給者でも借りられるカードローンを利用しましょう。

生活が困窮している場合は、年金生活支援給付金を申請して支給額を上乗せする方法もあります。

年金生活者支援給付金制度を利用すると年金の支給額が増加する

年金生活者支援給付金制度を利用すると、年金の支給額を増やすことができます。

所得が少ない年金生活者を対象とした制度であり、前年の公的年金等の収入金額が基準額を下回っていると給付の対象になる可能性があります。

年金生活者支援給付金の基準額は、以下のとおりです。

給付金額は月額5,310円が基準となっているため、1年間で63,720円も多く年金を受け取ることができる仕組みです。

対象になる人は年金事務所から申請書類が送付され、住所や氏名を記入するだけで簡単に手続きが完了します。

事前に用意する書類も不要で、簡単に生活費を補填することができるため、書類が届いた人は忘れずに申請するのが最適です。

生活が困窮してしまって再建の見通しが立たない場合は、福祉事務所に出向いて生活保護を申請しましょう。

生活苦に陥っている人は生活保護を利用しよう

生活保護制度とは、生活に困窮している人に対して状況に応じた保護をすることで健康で文化的な生活ができるように支援をする制度です。

地域の福祉事務所が相談や申請を受け付けています。

現在の収入と厚生労働省が定める最低生活費を比べて、最低生活費から収入を差し引いた金額が支給されるのが生活保護費です。

年金をもらえなかったり、支給額があまりにも少なかったりする高齢者でも生活保護を受けることができます。

高齢者の生活保護費の基準例

年金だけでは生活が苦しい、お金を借りることもできないと悩んでいる人は福祉事務所に相談すると案内してもらえます。

生活保護を受給する条件については、「生活保護を受ける条件を徹底解説！受給金額がいくらになるのか計算してみた」で詳しく解説していますので参考にしてください。

年金受給者でもお金を借りれるカードローンを紹介！安定した収入が必須

年金だけで融資を受けられるのは、行政の制度に限定されています。

しかし年金以外にも安定した収入があれば、消費者金融や銀行でもお金を借りることができます。

年金受給者がカードローンを組むときのポイントを紹介しますので、参考にしてください。

年金受給者が消費者金融や銀行から即日でキャッシングするときのポイント

年金受給者が消費者金融や銀行で即日融資を受けるには、2つのポイントがあります。

この2つの条件を満たしていれば、利用できる金融機関の幅がグッと広がります。

年齢制限をクリアしていても、収入が年金のみだと融資は認められません。

ただし、在籍確認なしのカードローンのように、働いているか細かく確認されないケースもあります。

アルバイトをしていれば、消費者金融や銀行で即日融資が可能です。

年金受給者でも、お金を借りられる金融機関を紹介していきます。

アコムは年金受給者でも1万円〜800万円までお金を借りられる

アコムは、年金受給者でもパートやアルバイトなどで働いていれば72歳まで融資対象となり、お金を借りることができます。

限度額は1万円〜800万円までのため、高額融資を望んでいる人にも最適です。

さらに最短20分融資にも対応していることから、年金受給者が今すぐ高額なお金を借りたいのならアコム以外の選択肢はないでしょう。※1

プロミスなら74歳でも最短3分で融資が受けられる

プロミスでは、74歳以下で年金以外にも収入があればお金を借りることができます。*

さらに2022年10月から会員規約が変更され、契約後に借り入れ停止となる年齢が満70歳から満75歳へ引き上げられました。

74歳までに申し込めば、75歳まで借り入れを続けることができます。*

審査が早いのが、プロミスの強みです。

より早くお金を借りたい人は、プロミスのカードローンを利用してみてはいかがでしょうか。

アイフルは満69歳の年金受給者でも今すぐお金を借りられる

アイフルは、年金受給者でも69歳までなら借り入れが可能です。

アイフルは申し込みから借り入れまで、たったの最短18分で借りられます。*

最短即日で借りられるため、今すぐお金が必要な人に便利なカードローンです。

三井住友カードのカードローンは年金収入のみでも申し込めるのが魅力

三井住友カードのカードローンは新しくリリースされた信販系の商品で、消費者金融や銀行と違って年金受給者や高齢者といった幅広い顧客層への貸付に前向きな印象があります。

実際に申し込みフォームの職業選択欄では年金受給者である旨を選択でき、年金収入のみで生計を立てている人でも貸付対象になる旨がうかがえます。

他社では働いている人のみが貸付対象になり、年金受給を選択できる項目自体がないので、年金で生計を立てている人は三井住友カードのカードローンを選んだほうがよいでしょう。

三井住友カードのカードローンの基本情報は、以下で表にまとめましたので参考にしてください。

さらに信販系であることから在籍確認の電話連絡がなく、アルバイト先や自宅に電話をされる心配もありません。

年金収入のみでもバレずに最短5分融資を受けられるのは、信販会社が提供する三井住友カードのカードローンだけです。*

ベルーナノーティスは80歳まで借り入れできる！超高齢者でも利用が可能

通販販売で有名なベルーナグループのカードローン「ベルーナノーティス」。

ベルーナノーティスは、80歳まで借りられるので超高齢者でもOKです。

さらに初めての利用に限らず、14日間の無利息サービスも適用されます。*

三井住友銀行カードローンは最短翌営業日に審査が完了！他の銀行より早い

上記の消費者金融と同じように、三井住友銀行のカードローンも69歳までの年金受給者なら契約ができます。

年金以外の収入があることも条件です。

消費者金融よりは借り入れに時間はかかりますが、三井住友銀行は他の銀行よりも審査が早いと言われています。

少しでも低金利で借りたい人は、三井住友銀行のカードローンを利用してみてはいかがでしょうか。

三菱UFJ銀行カードローン バンクイックは最小返済金額が1,000円から設定できる

三菱UFJ銀行カードローン バンクイックは、最小返済金額が1,000円から設定できます。

毎月の返済金額を抑えることができるため、収入が少ない年金受給者でも無理なく支払いを進めることが可能です。

Webやスマホアプリだけではなく、電話の申し込みにも対応しており、デジタル機器の操作が苦手な人も簡単に手続きを終えられます。

業界では国内最大手の三菱UFJ銀行が提供しているカードローンのため、信頼性のある取引ができるのも魅力のひとつです。

さらに、銀行のカードローンでは珍しく、三菱UFJ銀行の口座を保有していない人も取引ができます。

口座を開設せずに返済金額を抑えた借り入れができるため、毎月の負担を減らして借り入れしたい人は三菱UFJ銀行カードローン バンクイックを選びましょう。

セブン銀行カードローンは手数料0円で不足した生活費を借り入れできる

セブン銀行カードローンは、手数料0円で不足した生活費を借り入れできるのが利点です。

借り入れ方法は2種類あり、ダイレクトバンキングとセブン銀行ATMのどちらを選択しても手数料が無料になっています。

特にダイレクトバンキングサービスなら借り入れ金額を1円単位で指定できるため、必要な金額だけを補填できます。

原則24時間365日いつでも借り入れに対応していて、至急の出費が発生した場合でもお金を用意できるのが魅力です。

しかし、新規の申し込みは利用限度額が50万円に限定されているため、高額融資を受けたい人には向いていません。

50万円以上の融資を受けたい人は、自分の定額貯金や国債を担保にして300万円まで借り入れができるゆうちょ銀行の自動貸付を利用しましょう。

ゆうちょ銀行の自動貸付けなら年金受給者でも借り入れが可能

ゆうちょ銀行には、定額貯金や国債を担保にしてお金を借りる自動貸付けという制度があります。

消費者金融などに比べ、かなり低金利です。

年齢制限がなく、担保さえあれば年金受給者でも郵便局でお金を借りることができます。

管理人の意見

国が認めた年金担保融資制度を使えば、年金受給者でも低金利でお金を借りることができます。

しかし支給日に年金が振り込まれても、返済分を自動で差し引かれた金額しか受け取れません。

せっかく借りられても後日受け取る年金が少なければ、生活に困ってしまいますよね。

そんな時アルバイトをしていれば、消費者金融や銀行でも即日で融資を受けられます。

年金生活だからといって、諦めることはありません。

ぜひ一度、近くの金融機関に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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