融資を受けたいけど審査に通らなかったり多重債務に悩んでいたり、お金にまつわる悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
お金の悩みを自分ひとりで解決できない場合は、生活サポート基金を利用するとあなたの生活を支援してもらえます。
多重債務の相談はもちろん、生活が苦しいときにお金を借りることも可能です。
弁護士事務所や金融機関よりもあなたの悩みに寄り添って最善を尽くしてもらえますので、一度検討してみましょう。
ここでは、生活サポート基金でお金を借りる方法と審査基準について解説していきます。
貸付条件や利用した人の評判についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- 生活サポート基金は債務の相談や融資の案内が全て無料
- 生活再生ローンなら家族が6ヶ月以上働いていれば無職でも融資を受けられる
- 審査基準を満たすには世帯収入が600万円以下であることが必要
- 個人情報を守ってくれるから家族に借り入れがバレない
- 東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県に住んでいる人が対象
生活サポート基金とは?相談・融資の案内は無料!
生活サポート基金とは、東京都新宿区にある一般社団法人です。
賃金業法に基づき、お金に困っている人たちの生活相談や資金の貸付などをおこなっています。
生活をリメイクという目標を掲げ様々な理由で十分な生活ができていない人の不安を取り除き、再び安心感を持って日常生活を送れるように支援をしています。
自己破産をして融資を受けられない人たちに対してお金を貸し、生活再生のサポートなども取り組んでいる組織です。
消費者金融と違い、営利を目的とする団体ではありません。
そのため、融資にまつわる相談や主なサービスの案内は無料で実施してもらえます。
一人ひとりとじっくり向き合いながら相談に乗ってもらえるので、安心ですね。
生活サポート基金の主な活動
生活サポート基金の主な活動は、以下のとおりです。
1.生活再生のための相談
多額の借金を背負っている人や家賃や子供の学費が払えない人、収入が少なく生活が不安定で困っている人またはどこからもお金を借りられない人などの相談を無料でおこなっています。
相談者の悩みや現状に合わせて、その人にとって最適な生活再生の方法を一緒に考えてもらえるのが特徴です。
例えばひとり親で生活が苦しい場合は、母子父子寡婦福祉資金貸付金といった対象になる公的融資制度を紹介してもらえるケースもあります。
さらに債務整理や家計管理の方法、依存症の解決、家庭内暴力やセクハラ問題の悩みにも相談に乗ってもらうことが可能です。
2.生活再生ローンの案内
生活サポート基金は、お金に困っている人を対象に貸付をおこなっています。
利用者の生活を立て直すことを目的としているため、低金利で借りられる利点があります。
ただし事業を立ち上げたい人への貸付は、対象外となりますので注意が必要です。
開業するために資金調達をしたいのであれば、日本政策金融公庫や各自治体が設けているマル経融資を検討してみてはいかがでしょうか。
マル経融資は起業家や事業主を支援する目的があり、他の借り入れ方法よりも審査で優遇してもらえます。
生活再生ローンの審査基準については、後述で説明します。
3.市民向けのセミナー事業
生活サポート基金では、長年の経験をもとに市民向けの家計セミナーをおこなっています。
家計管理の方法などを教えてもらえるため、気になるかたは生活サポート基金の担当者に連絡してみてはいかがでしょうか。
ただし、セミナー講師を派遣してもらう場合はお金がかかるので注意してください。
4.融資をおこなうための原資確保
生活サポート基金は、出資をしてくれる会員によって支えられています。
この団体の活動や信念に賛同している人たちが年会費を払い、そのお金が相談者のための融資に使われているのです。
出資をしてくれるかたや相談に乗ってアドバイスをくれるかたなど、多くの人たちに支えられて融資を受けられるということを頭に入れておきましょう。
生活サポート基金のポイント
生活サポート基金について、分かっていただけましたでしょうか。
相談や融資の案内は無料ですし融資を受けた後も継続的な支援をしてもらえるので、お金の管理や自立をしたいと考えている人にぴったりの団体です。
飯田橋駅から徒歩1〜2分と、とてもアクセスのいい場所にあるのも嬉しいですね。
生活サポート基金の気になる評判は?実際に利用した人の口コミを紹介
生活サポート基金は、長時間にわたる相談でも親身になってくれるという好印象の口コミが多いことから評判は良いといえます。
管理人が電話をした時も、とても丁寧に対応してくださいました。
実際にお金を借りることになった場合、やはり1番気になるのはその団体の評判ですよね。
生活サポート基金を利用した人の口コミをまとめたので、参考にしてみてください。
Aさんの場合
友人の連帯保証人になり、自己破産をしてしまったが、大学受験を控えた娘がいるとのこと。
入学金と前期授業料を払うお金がなかったため、相談に行きました。
生活サポート基金では免責がおりていれば融資は可能らしく、長時間の相談にも丁寧に説明してくれたそうです。
Bさんの場合
幼い子供が、突然の重い病気で多額の医療費がかかることになってしまったBさん。
今の状況では医療費が払えず困っていたため、生活サポート基金に足を運びました。
とても親身になって話を聞いてくれ、融資をしてもらったおかげで、お子さんの治療は順調に進んでいるそうです。
以上のように、生活サポート基金は親切に相談に乗ってくれ、他のところでは融資不可能な状況でもお金を借りることができる強みがあります。
生活サポート基金の「生活再生ローン」でお金を借りる方法とは?
生活サポート基金には、生活再生ローンという貸付制度があります。
生活再生ローンとは、お金に困っている人の生活再生に向けて融資をする制度のことです。
生活再生ローンの概要
- 消費者金融から多額のお金を借りており、その債務整理をするための貸付け
- 家賃や授業料、税金などが滞納した場合の貸付け
- 自己破産などが原因で他のところで借り入れができないかたへの貸付け
- 債務整理が終わった後、生活再生のための資金の貸付け
- 一時的な生活資金の貸付け
あくまで生活に困っている人への貸付けであって、事業を起こしたい人への融資ではないので気をつけましょう。
生活再生ローンの対象となる人は、以下のとおりです。
- 生活再生ローンを利用することで、文化的な日常生活の再築ができる
- 利用後、返済を続けていける見込みがある
- 融資の元手であるサポート会員の存在を理解し、生活の再生・向上の意思がある
生活再生ローンは生活の再生向上に向けて融資をおこなっているため、立て直す意思を伝えることが重要になります。
生活を立て直す意思を伝えるためには、借りたお金の用途や今後の資金計画などを細かく考えておきましょう。
生活再生ローンの流れは?
生活再生ローンを利用する流れは、以下のとおりです。
- STEP1電話で面談の予約を取る
- STEP2相談員と面談
- STEP3ローン申込書の記入・受付
- STEP4融資が可能か審査
- STEP5契約成立。内容の確認をおこなう
- STEP6融資開始
- STEP7月々の返済
- STEP8家計の見直しなど、融資後も継続的な支援をおこなう
生活再生ローンは、他の金融機関と違って相談員との面談が貸付の可否を判断する材料になります。
面談があると審査で不利になるのではないかと心配になる人もいると思いますが、生活が困窮していると判断されると優遇してもらえます。
収入が少なくても不利にはならないため、他の借り入れ方法よりも融資を受けやすいのが特徴です。
さらに融資を受けられるだけではなく、家系の見直しなどといった継続的な支援を受けられる利点があります。
生活サポート基金「生活再生ローン」の審査基準とは
生活再生ローンの審査基準ですが、前述で説明したとおり生活向上の意思があり返済を続けていけることが大前提になります。
その他には、以下のような審査基準があります。
- 都内に1年以上在住しているか(都内在住の場合)
- 勤続年数が6ヶ月以上であるか
- 世帯年収が600万以下であるか(全体的な家計の収支で融資を判断するため)
無職のかたは審査に通りませんが、世帯年収で考えるので収入のある家族がいれば融資を受けられます。
審査基準はその時その人の状況で変わることもありますので、より詳しいことは実際に相談にいくのが1番です。
とはいえ、すでに上記の条件を満たしていない人もいますよね。
生活サポート基金の貸付対象外になる場合は、同様に生活の再建をサポートしてもらえる生活保護を受給するのもひとつの手段です。
生活保護の条件はそれほど厳しくなく、収入が低い人ほど優遇してもらえますので、最後の手段として利用しましょう。
生活再生ローンを利用するときに必要なものは?家族にはバレない?
生活再生ローンを利用する際には、必ず連帯保証人が必要です。
連帯保証人の他にも、不動産や有価証券が担保になる場合もあります。
相談者の個人情報は必ず守ってくれるので会社や近隣の住民などに知られることもないですし、連帯保証人を友人などに頼めば家族にバレることはありません。
しかし生活サポート基金ではなぜお金を借りなければならない事態になってしまったのかと原因を判断し、家計を見直して生活を改善していくということを念頭に活動しているため家族ぐるみで問題の解決に取り組んでいきます。
根本的な解決を望むのであれば、家族と一緒に相談に行ってアドバイスをもらうのがおすすめです。
一般の消費者金融のように、単にお金がないから借りるという感覚では利用しないほうがいいでしょう。
手軽にお金を借りたいのなら、既に他社から融資を受けていても貸付対象になる方法は他にもありますのでそちらを検討するのが賢明です。
生活サポート基金は日本全国で利用できるのか
残念ながら、生活サポート基金は全国で利用できません。
生活サポート基金を利用できるのは、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の一都三県に住んでいる人のみになります。
生活サポート基金は、生活クラブ生協(東京支部)とパルシステム生活共同組合連合会という首都圏を中心としている組合が立ち上げた団体だからです。
融資を受けられる人の条件については、生活サポート基金の公式ホームページにも記載されています。
●東京都にお住まいの方
●神奈川県・埼玉県・千葉県の方引用元: 生活サポート基金公式HP
ただし首都圏以外にも、同じように利用できる機関はあります。
生活サポート基金の公式ホームページで紹介されていますので、気になる人は参考にしてください。
貸付け金額の上限と利子はいくら?
生活サポート基金の公式ホームページには「顧客のご要望に合わせて」と記載されていますが、銀行カードローンと同じく賃金業法に基づいて活動しているため貸付金額の上限は自分の年収の3分の1までになります。
貸金業法で定められている借り入れ上限額については、金融庁の公式ホームページにも記載されています。
借入残高が年収の3分の1を超える場合、新規の借入れができなくなります。
引用元: 金融庁
例えば10万円を借りたい場合、30万円以上の年収が必要になるということです。
収入がない人は借りられる金額が0円になってしまうため、どうしても希望額を借りたい人は借り換え専用ローンのような総量規制対象外となるカードローンを選択したほうがいいかもしれません。
利子は年率12.5%(延滞した場合は14.6%)となり、こちらも銀行カードローンと同等になります。
返済期間は、1ヶ月〜120ヶ月から選ぶことができます。
主な返済例は、以下のとおりです。
借入額 | 返済期間 | 毎月の返済額 |
---|---|---|
50万円 | 3年 | 16,726円 |
100万円 | 4年 | 26,579円 |
200万円 | 6年 | 39,622円 |
300万円 | 10年 | 43,912円 |
営利を目的としない一般社団法人なら低金利で貸してくれるだろうと思いがちですが、生活サポート基金は会員のサポートによって支えられています。
生活サポート基金の取り組みに共感している人たちがお金を出し合いながら運営をしているので、無金利とはいきません。
サポートをしてくれる人たちがいることを理解し、自身の生活の向上をきちんと目指す意思を持って借り入れをしましょう。
実際に生活サポート基金を利用したかたの体験談
ここでは、実際に生活サポート基金の生活再生ローンを利用した人の融資の事例を紹介します。
融資事例 その1
内容 | |
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相談者 | 50代男性 |
年収 | 本人500万円/妻60万円 |
負債 | 59万円(消費者金融での借り入れ、家賃延滞など) |
ボーナスが出ない時期に消費者金融にて借金をし、2年前に自己破産。
翌年子供が大学入学し、入学金は払えたが奨学金の申請をし忘れていたため、授業料の支払いができなくなってしまった。
授業料分の融資を受けることに。
今後、消費者金融に依存した生活から抜け出すことで家計の改善ができる。
ボーナスを貯金するようにアドバイスをもらった。
融資事例 その2
内容 | |
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相談者 | 40代女性(教員) |
年収 | 本人550万円 |
負債 | 2,835万円(住宅ローン) |
離婚後、生活が厳しくなり相談。
住宅ローンは元夫と折半で返済しているが、娘が私立中学に通っているため、その授業料や車検費用が払えない状況に。
今回のまとまった支払いを乗り切れば家計は安定するため、元夫に連帯保証人になってもらい、70万円の融資を受けることができた。
まとめ
審査基準は状況によって変わりますが、他の金融機関で借りれなかった人でも生活サポート基金でなら融資を受けられます。
相談の評判も良いため、今後の生活を見直す良いきっかけになるでしょう。
首都圏在住のかたでお金を借りたいと考えている場合は、生活サポート基金を利用してみてはいかがでしょうか。